メイクアップアーティストへの道 VOL.1
メイクアップアーティスト山口 啓からのプロフェッショナルコラム。
みなさんこんにちは。
こんな時期、未来の読めない時代。技術職ヘアメイクアーティストになりたい方々も多いのではないですか?
コロナ禍で抑圧された皆様の想い. . . 私も痛いほど理解できます。
36年前の春、私も肘を壊して野球の道を断念し、実は途方に暮れていました. . . . .
そんな時、メイクアップアーティストだった母が私に言った一言「あんたもメイク始めてみたら?」
正直びっくり。
美容なんかとは180度方向性の違う私の18年間。野球一筋、高校球児エースで4番バッター。
体つきはマッチョで坊主頭(笑)
なんのピントもきませんでしたが、小さい頃から母は私にああしろこうしろと指図したことありません。
なんならずっとほったらかし。
まさか大学に入ったばかりのこの私に「メイク?」耳を疑いましたが、なんか不思議な感覚も. . . .
うちはメイク屋なんだから長男の私がメイクの手伝いをする感覚でやればいいのか???
そんな軽ーい気持ちで実はメイクアップアーティストの道がスタートしたのです。
家業が八百屋だったら八百屋の手伝い。
飲食店だったら配膳とかね. . . 息子なら当たり前に通る家業の手伝い。
それがたまたまメイクアップアーティストを育てる専門学校の息子だったから. . . .
実はその母と父が作ったメイクスクールBe-STAFFはまだ創草期。
僕が高校2年生の時に開校したばかりだったのです。
だからマンションの1室で、小じんまりと、まるで塾のようでした。
生徒さんはほとんどが母の知り合いの美容室のオーナー。店長クラスの技術者。
つまり皆さん私なんかより美容のプロ中のプロ。
そんなところから始まった私のメイク人生ですから、誤魔化しは効きません。
朝から晩まで、早く母の役に立てるように必死でそれまでに使った事のない美容脳を鍛え出しました。
体力と集中力だけは誰にも負けません!
寝ても覚めてもメイクの技術と理論を母のお弟子さん達から学びました。
女性を美しくするということは、毎日女性から怒られること。(笑
最初はよくブラシをお客様から取り上げられ、「こうやってするのよ!!」ってお手本を教えてもらったものです。
つまりお客様も僕の先生。
なんならそれが一番勉強になりました。
そんな全く畑違いの世界に飛び込んだ私は、楽しいとか苦しいとかも感じず、ただ家業を手伝わなきゃ生きていけないという感覚だけでメイクをやっていたのです。
そう、生きる為に大学とダブルスクールでメイクアップを学び出したのです。
VOL.2に続く. . . . . .
今のあなたを作っている要素はなんですか?
現在の皆さんを構成しているのは、
「遺伝」 「教育」 「環境」 「夢」これだけです。
「遺伝」や今まで生きてきた「環境」は今更変えることはできません。
しかし、自分自身でこれからプロデュースできるものは未来の自分への「教育」「環境」「現実的な夢」はいくらでも挑戦はできます。
プロになる前までは、「継続は力なり」でした。
しかし私がプロになるための勉強を始めた時、感じたことは、
「継続は当たり前」「挑戦は力なり!」でした。
皆さん諦めないでください!!
人生はひょんな事から大きく変わりはじめます。
私は母親だった山口博美からメイクアップアーティスト山口博美に出会ったことです!
出逢いが全てを変えます。
その出逢いに着付けるのが才能かもしれません。
また次回のコラムもお楽しみに💓
Be-STAFF MAKE-UP UNIVERSAL
General producer. 山口 啓