メイクアップアーティストへの道 VO L.10
1996年。メイクアップアーティスト山口 啓 28歳の時です。
メイクアップを初めて10年目の時にメイクアップ以外にフォトグラファーとしてのスキルを勉強し始めました。
写真の勉強を始めると、普通の人は撮る被写体が意外と無くて困るらしいです。
確かに大切なのはカメラではなくどんな被写体をどう写すか!!
露出や画角や被写界深度とか、いろいろと素晴らしい写真家達の作品をオマージュして(早い話、真似して)作品を作るのですが、僕の場合は自分でメイクして美しいモデル達を撮ることができたのはとでも幸運でした!
そして丁度28歳の時、以前からお世話になっているPEEK A BOOの川島文夫先生の大きなショーが福岡で開催されることになりました。
これが僕にとってはまた大きな人生の出会いになります。
それこそその後、一緒にコラボレート作品を何百作品も作ることになるPEEK A BOO伊東秀彦氏との出会いです。
ショーの前日に福岡にモデルオーディションに来られた伊東さん。
お洒落で外人のような骨格。
師匠の山口博美も一目惚れしていました。
不思議なオーラの持ち主。
お互い持っていない雰囲気。
当時、伊東さんはヘアスタイリストとしてもサロンワーカーとしてすごい人気でした。
しかし、もっともっと新しい事やりたい!!
そんな事が僕とビッタシ合ったのだと思います。
もう話はとんとん拍子で、一緒に作品撮りしよう!!ってなるのは時間の問題でした。
たまたま福岡市天神で僕がハントしたカナダの女優さん、Fawn Harissさん。
偶然伊東さんが福岡に講習で来る二日前くらいだったので、モデルをお願いしました。
そして福岡での初めての撮影。(それまで僕が東京に何度も行って作品撮りはしていましたが)
伊東さんが作ってきたボックスボブのウィックをアレンジして衣装はTae、メイクとフォトは勿論僕が. . . .
ModelのFawnもさすが女優、だんだんとノリノリで、良い作品が撮れました。
伊東さんはヘア以外にフォトショップでCGをスキルとして持っていました。
僕がとった写真を更にパワーアップして、今でもヘアアーティストの登竜門J.H.Aにその作品を応募してくれたのです!!
数ヶ月後、忘れた頃、ディーラーのDARIAさんから僕に連絡が。
「啓さん、伊東さんとの作品がJ H Aのライジングスター優秀賞をいただけたのです!!
めちゃくちゃ嬉しかった!!
それからです!!
僕の本格的な東京進出が明確なプロジェクトになりました!
1、どんな不細工な顔でも絶対綺麗にして見せる!
2、見た目よりもっと美しく写真に残す。
3、なんでもできる!!楽しんでやる!!
その時はただその想いだけ!!
この時からまた更なるメイクアップアーティストの挑戦が始まりました!
また次回に続く. . . .