メイクアップアーティストへの道 Vol.9
フォトグラファーの世界へ
23歳からチームで、定期的に作品撮りを行うようになっていました。
25歳くらいの時には、相当数の作品が出来上がりました!
それは僕にとってもビースタッフにとっても、大きな宣伝材料になりましたが、ある日のハプニング!
「フォトグラファーのF氏が福岡の天神で写真展やってるよ!」
「えっ聞いてないよ😅」
しかも全て僕の依頼した作品ばかり. . . .
モデル代も、撮影代も、衣装代もうちが全部払った作品を「フォトグラファーFの世界」って写真展してたんです😭
びっくりしました!!
その時、本気で悔しいのと、何も僕には内緒でそんな事したんだろう???
不思議でしかなかったです。
メイクアップはなまもの
その感動と記憶を多くの人に伝えたいと思っていたのが、撮影をするという動機に変わったのですが、
蓋を開けてみれば、裏切られた感じに. . .
悔しくてたまらない😑
そんな時に、うちの男性スタッフが「自分でカメラ勉強して撮ったらどうですか?」
「僕は写真部だったんで、少しは詳しいですよ!」
えっその手があった😂😊
フォトグラファーになるための独学
まだ時代はデジタルカメラは売ってなくて、アナログカメラの時代。
僕はなんでも凝り性なので、最初からいつも良いものを買うと決めています😅
買ったのはNIKONのF3 (だいぶ高価なものを36回ローンで買いました)
レンズの描写も硬くてポートフォリオ向きではありませんが、うまいか下手かははっきりわかるカメラ。
フィルムは誤魔化しの効くネガフィルムではなくポジフィルムでそのままの映像が見えるフィルムです。
難しいのは知っていましたが、それから毎日、仕事終わりに4時間は勉強していました。
そして運がいいことに、いろんな雑誌の仕事や広告の仕事で、数名のフォトグラファーとはお友達でしたから、夕方や夜にスタジオに邪魔して、仕事を見させてもらいました😊
カメラのイロハから、露出、画角、被写界深度、現像、空気感、ライティング、etc. . . .
まるで学生に戻ったかのような勉強の楽しさ。
ヘアメイクアーティストだから自分で被写体(撮りたいもの)がはっきりしてる!!
それはフォトグラファーにとって強みです。
一月に一度の撮影会が二日に一度になりました!
しかもビースタッフには生徒の撮影会や卒業制作撮影もあります。(現在も多くの作品は撮ります)
メイクの仕事の後は、フォトグラファーになった気持ちで、会社にスタジオも作りました。
写真を初めて分かったこと
今まで、メイクとヘアーと衣装と作ればなんとなくセミナーしたり、みんなで力を合わせて作って来た作品ですが、いざ自分が撮るとなるとそこには明らかなコンセプトや写真のイメージ作りができていないと撮れませんでした😭
奥が深い!! だから楽しい!! お金をいくら使ったかわかりませんが、NIKONの後はCONTAXで更にポートレイト向きにレンズが使えるカメラに、MAMIYAなどの中判カメラも使い更にはまっていきました。
ロケもたくさんして、みんなで蚊に刺されながら森の中で撮影したり. . . . そんなことしてたらそりゃ多少は上手くなっていくものです!
そして28歳位になった時にカメラの時代に大きな変革が出来ました。
世の中デジタルカメラがかなり普及して来たのです!!
そして同時にそれをパソコンに取り込んでデジタル加工が出来る時代になったのです!
ものすごくお金はかかりましたが、少しずつ自分の頭の中もデジタル移行の時代です!!
そんな時、僕の人生を変えるまた大きな出逢いが動こうとしていました。
僕自身が、師匠でもあり母である山口博美の夢をリレーすることになった大きな出逢いです!
次回からはかなり大きな人生の変化がスタートします。
メイクアップアーティスト
フォトグラファー
レタッチャー
必要は発明の母とも言いますが、必要はスキルアップの母でもあるのです!