メイクアップアーティストへの道 VoL.5
「人生を変えた大きな出逢い1」の続きです。
喜田修二先生から「ロサンゼルス来てみない?」と言われた日から、程なくして本格的にその計画は進みました。
メイクアップアーティストになってはいるものの、自信もないし実績もない私。
とにかく世界を見たかった!
さあいよいよ旅立ちの日。
湾岸戦争中の人のあまり居ない成田空港に到着。 大きなスーツケースとメイクボックス。
JALのジャンボジェット2階建(今はもうありませんね😅)
飛行機に乗ったらビックリ、あれ僕の座る列のシートは他に誰も居ない. . . .ということで私は4人並びの席に移動して、フルフラットベット状態👍
ラッキーです。🤞
あまり眠れずずっとワインお代わりして具合悪くなったこと覚えてます。(32年前の思い出ですから)
ロサンゼルス空港上空に差し掛かった時くらいに、あまりの乾燥に鼻が痛い😅
おや?? 「鼻血かな?」って思った瞬間から両鼻から鼻血が止まらなくなりました😭😭😭
そうです、ロサンゼルスは砂漠地帯。飛行機の乾燥も相まってひどい鼻血。
ロサンゼルスに到着。
両鼻にティッシュペーパーを詰め込み、真っ赤に染まったその姿を、CAさん達にニヤニヤ笑われながら
僕のロサンゼルス第一歩は始まりました。
両手に大きなスーツケースとメイクボックス。
両鼻に鼻血😭😂😭
いきなり修二さんのいるメルローズアベニューとラブレアの四角に建つ総合ビューティーサロンJ.A.D.S.Sジャッズに来るようにとの指示。
どうやって言ったかは覚えてません。
とりあえず鼻血は止まったので、良かったということだけ。
市内を通り抜けながら、いよいよ到着したサロンは痺れるほどカッコいいサロンでした。
「よく来たね!」 修二さんからは笑顔とコーヒー。
スッゲーたくさんのスタッフさんと3階建のフロアにはお客さまがびっしり
駐車場にはドアマンみたいな人も居たな〜😅
とにかく何もかもが驚きの連続。
さあ僕はその足で地下にあるアカデミーに案内されて、初めて僕の二人目の師匠。
セルジオ・ロペスに出会うのです。
彼は元プロのダンサーからメイクアップアーティストに転身した人。
僕より背が低く、ヒスパニック系の顔かな?
簡単な挨拶を済ませたら、セルジオが一言。
「今から4つの人種にメイクアップを試験するから」
え〜😩😭😭聞いてないよ。
でもまあ仕方ない。アメリカっぽい😂
青い瞳に金髪、黒髪のヒスパニック系、黒人、そしてアジア人(チャイニーズ)
緊張はしましたが、正直言って外人ですもん。
立体的なお顔をメイクするのなんか簡単でした。
あっという間に二人は終了。 黒人は手こずりましたが、明るいダンサーさんですっごい喜んでくれて!!
どして僕がチャンスを掴めたのは、アジア人をメイクした時。
セルジオも平たい顔族は苦手だったらしく、僕がそのアジア人を立体的で自然に仕上げた時は驚いていました。
そしてセルジオの一言. . .
「KEIお前は明日から僕のアシスタントで連れて行こうと思ったけど、一緒にパートナーでメイクしよう!!」
嬉しかった!
またまた驚きでした!
さあここからがロサンゼルスの始まり。
「やります! 出来ます! 得意です!」
これがその時の僕の気持ち!!
なんでも0.5秒以内には答えていました!
チャンスはこんな躊躇しない挑戦の気持ちから掴めるんだって!!